今夜ローマで2020年欧州選手権が開幕する。パンデミックの影響で今年に延期された同大会がまもなく幕を上げる。ロベルト・マンチーニ監督率いるイタリア代表は今夜ローマで大会第1試合(開幕式で開始)を戦う。対戦相手はグループAのトルコ。同大会には8名のインテル選手が出場する。各国代表チームで欧州制覇を目指す。多くの選手にとって歴史的な瞬間となる。
バストーニとバレッラはイタリア代表、ステファン・デ・フライはオランダ代表、ロメル・ルカクはスター軍団ベルギー代表、ミラン・シュクリニアルはスロバキア代表、クリスティアン・エリクセンはデンマーク代表主将、ブロゾヴィッチとペリシッチはクロアチア代表として出場。
1960年フランスで第1回欧州選手権が行われてから、これまで15大会が開催された。これまでの優勝国:ドイツとスペイン(3回)、フランス(2回)、イタリア、ソビエト連邦、チェコスロバキア、オランダ、デンマーク、ギリシャ、ポルトガル。
過去の欧州選手権優勝を成し遂げたインテル選手は7名:ルイス・スアレス(スペイン代表1964年)、ファッケッティ、ブルニチ、ドメンギーニ、マッツォーラ(イタリア代表1968年)、ローラン・ブラン(フランス代表2000年)、ギオルゴス・カラグーニス(ギリシャ代表2004年)。
1964年 | スアレス:同じ年に2度の欧州王者
当時の政治問題:1960年ソビエト連邦と対戦する予定だったスペインはモロッコ入国を拒否された。その4年後スペインは欧州選手権開催国となった。同代表にはゴールデン・ボール賞を受賞したルイス・スアレスがいた。同大会前の5月27日にはインテル史上初のUEFAチャンピオンズカップ優勝に貢献した(5ウィーンで3-1の勝利)。スアレス擁するスペイン代表は準決勝でハンガリーを2-1で下し、決勝地ベルナベウの79,000人の前でソビエト連邦を2-1で倒した(マルセリーノの決勝弾)。
スアレスは3冠を達成した1965年にもインテルで再びUEFAチャンピオンズカップを制覇した。
1968年 | イタリアが欧州制覇、コイントスの運
1968年イタリアは欧州選手権開催国となった。イタリア代表は準々決勝2試合でブルガリを倒した。同イタリア代表チームには当時4名のネラッズーリ選手が招集されていた:ジャンチント・ファッケッティ、タルチシオ・ブルニチ、アンジェロ・ドメンギーニ、サンドロ・マッツォーラ。
. 6月5日サン・パオロで準決勝が開催された:イタリアとソビエト連邦は引き分けで試合を終えた。当時はまだPK戦はなく、コイントスでファイナリストが決定された。西ドイツ人主審チェンシェアーが両チーム主将を迎え、イタリア代表ジャンチント・ファッケッティが表裏の選択をした。控室での同主審の最初のコイントスは無効:フランスのフランクコインは床の割れ目に入った。2度目のコイントスでファッケッティは表を選んだ。そして幸運にもイタリア代表はユーゴスラビアとの決勝戦に進出。
6月8日の第1試合、ネラッズーリ選手ドメンギーニがイタリアを救い、1-1の引き分けで終わり、2日後に再試合が行われることになった。両チームはローマのスタディオ・オリンピコに再び集合。マッツォーラを含むインテル全4選手がプレーした:イタリアはリヴァとアナスタシのゴールで2-0の勝利を収めた – イタリア史上初で唯一の欧州選手権優勝。
2000年 | イタリア代表の悲劇、ブランのフランス代表がゴールデンゴールで優勝
振り返ると今日でも信じられない夜だった。2000年決勝、イタリア代表史上最大の失望の一つとなった。ディノ・ゾフ率いるイタリア代表にジジ・ディ・ビアジョがネラッズーリ選手で唯一選出された。後にインテルGK選手となるフランチェスコ・トルドがゴールを守った。同欧州選手権はオランダとベルギーの共同開催で史上初の2カ国開催。イタリアは準決勝オランダ戦で伝統の守備で勝利し、その試合の英雄はトルドだった。ロッテルダムでの決勝、アズーリはデルヴェッキオの得点で先制するが、90分にウィルトールに同点弾を奪われた。延長戦でトレゼゲのゴールデンゴールでイタリア代表は1998年W杯優勝チームに欧州王者の称号も明け渡した。
ルメール監督率いるフランス代表の守備の要にローラン・ブランがいた。出場停止で1998年W杯決勝を欠場後、1999年にインテルへ移籍した同氏は2000年欧州選手権王者のスターだった;同大会ベストイレブン選出。そして元ネラッズーリ選手ユリ・ジョルカエフ(一年前にカイザースラウテルンに移籍)もフランス代表に名を連ねた。
2004年 | ギリシャ代表の奇跡のおとぎ話
サッカー界最大のサプライズの一つだろう。ポルトガルで開催された2004年欧州選手権で同国は優勝本命国だった。しかしポルトガルは開幕戦ギリシャ戦で2-1の敗北を味わった。2003年から2005年までネラッズーリに在籍して一度もネットを揺らせなかったカラグーニスが能力を発揮して得点を決めた。
同大会の運命は開幕戦で確定していた。オット・レーハーゲル監督のギリシャ代表は2位でグループステージを突破。そしてフランスとチェコ共和国を撃破。1-0、1-0...ポルトガルとの決勝戦でも1-0(得点者ハリステアス)。カラグーニスは出場停止で決勝戦を欠場したが、欧州王者となった。
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